[コメント] イロイロ ぬくもりの記憶(2013/シンガポール)
前半は、主要な登場人物のいずれもあまり好きになれなかった。それがストーリーが進むにつれて愛おしく思えるようになるのは、脚本、演出及び役者の良さに他ならない。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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映像面では、ニワトリの使い方に舌を巻いた。 誕生日のプレゼントとして子どもに買ったヒヨコがニワトリになり、それをしめて、供えて、食べる。
文化も知れたし、ニワトリを家庭でしめることがいかに日常かを示すカッティングも見事。ピアノの鍵盤の上を歩くニワトリのカットを挟む、軽いファンタジーさも心地よい。
バイト応募で訪れたラッキープラザ内の美容室で、その場ですぐに客の対応をさせられたのにも驚いたが、それ以上に、客の対応をしている最中に隣のスタッフと強烈な内容の雑談を(おそらく客がわからないタガログ語で)している様子には、大らかさを感じつつも苦笑せざるをえない。でもこれこそが、当時のシンガポールの空気なのだろう。
なお、イロイロ(ILO ILO)とは、監督の小さいころのメイドの、フィリピンの出身地名とのこと。
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