それぞれが親と何かしらかの確執を抱えてはいるが、一面的には描かれていない。

2人の関係の醸成のされ方も、まだ若いマリアの変化が影響を与えており、納得感がある。

2人を演じる、エイドリアン・シェリー、マーティン・ドノヴァンともに魅力的。特に、エイドリアン・シェリー。前半の劇的にケバいメイクが、後のナチュラルさ際立たせる趣向も良い。

映像面では、アップショットを多用した、登場人物らの衝突を眼前に突きつけてくるカメラが効果的。ラスト、淡いブルーのワンピースにスタジャンを羽織り、メガネ姿のマリア。風が強く吹いており、背後の吊るされているタイプの信号機も揺れているショットの絵になることよ。

#なぜか、赤ん坊泥棒の夫のところだけはコメディ要素強い。

#マリアの相談相手となるナースのペイン（カレン・サイラス）がいい味を出している。か彼女が乗っている緑のぼろっぼろのトヨタ車もいい（おそらくカローラ）。

#マシューが通うバーには、筋には絡まないが、サブキャラたちがこぞって登場するお遊びあり。