カークが仲間の助を借りながら困難を乗り越え、エンタープライズのキャプテンになるまでを描いたサクセスストーリー風味の話だった。SF的には地味な話だったが。あと二次創作特有の快感があった。カークやスポックといった既知のキャラクターを使ってもしもの世界を作りニヤニヤしている製作陣の姿が目に浮かぶようだ。私は５年以上前に映画スタートレック１〜６を見ただけで全然トレッキーではないが、それでも製作陣のスタートレックへの愛が理解できた。レナードニモイ演じる未来から来たスポックが登場するのだから、トレッキーなら鼻血出して喜ぶのではないだろうか？　私は多くを語ることはできないが、トレッキーならきっといろいろなことに気がついて私の１００倍ぐらいニヤニヤできたのではないだろうか？　でもJ.J.エイブラムスはトレッキーじゃないそうだしそれほどでもないかもしれない。むしろ雪原に現れた怪物が『クローバーフィールド』っぽいとか、スタートレックと関係無い方向に反応してしまうエイブラムス好きの私。