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[コメント] 真珠湾攻撃(1943/米)

八二分版。ウォルター・ヒューストン演じるアンクル・サムが合衆国の擬人化であるのは云うまでもないが(リンカーン髭などアンクル・サムの一般的イメージを忠実に再現していますね)、ハリー・ダヴェンポートのミスターCとは何者か。conscience(良心)のCという説明も見かけたけれど、これも常識なのかしら。
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**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







いずれにせよ彼らは「概念」を擬人化したキャラクタということだろう。さらにラストシーンでは「幽霊」が登場する。ドキュメンタリ作品にドラマ・パートを付け加えた構成の是非については問わないにしても、そこがきわめて(ややもするとジョン・フォードの作品史上でも最も)フィクショナルな設定に踏み込んで撮られたものだというのは興味深い。

飛行場が爆撃されるカットの撮り方はまさに適切そのもの。適切に撮ることにかけてはフォードに劣らない(かもしれない)リチャード・フライシャーの『トラ トラ トラ!』でもほとんど同じカットを見ることができる。ラストシーン、カメラの移動感覚はグレッグ・トーランド的だが、その「墓標」の画面はイッツ・ジャスト・ジョン・フォード。

(評価:★3)

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