[コメント] 悲情城市(1989/台湾)
厳密な構図のロングテイクが濃密な時間を描き出し、突発するアクションシーンに物語が躍動する。そして「写真撮影」が映画を切断しつつ持続させる。「写真」の一点において、ここでホウ・シャオシェンは小津の記憶を受け継ぎ、エドワード・ヤンと共鳴している。トニー・レオンの佇まいも忘れがたい。傑作。
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