[コメント] 11人のカウボーイ(1971/米)
これは小品であるべき物語で、序曲をつけるなどしてスケールの大きさを捏造するのは間違いだ。私の好みを云っても、(終盤の展開が必定であるなら、却って)前半はもっとあからさまに喜劇的であってほしい。しかしロバート・サーティースによる夜の情景はことごとくすばらしい。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
ジョン・ウェインとチビッコ団を取り合わせたこと以外は取り立てて目新しいところのない西部劇にも見えるが、カメラワークやカッティングはまぎれもなく七〇年代アメリカ映画のもの。その七〇年代性はクラシック西部劇的骨法と微妙な違和をきたしているが、この違和感は決して悪い類のものではないと思う。
ブルース・ダーンの小狡い&憎たらしい悪役ぶりも出色。ダーンのこの造型があるからこそ、ウェインの死と子供らの復讐という展開がかろうじて映画的に正当化される。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (0 人) | 投票はまだありません |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。