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[コメント] K−19(2002/米=英=独)

潜航/浮上時に生じる傾斜を滑る皿で表現するなど演出は地味だが的確に行き届き、氷原でのサッカー&記念撮影や米軍機への尻出しなど艦外に印象的な場面を拵えているのも偉い。無理に引き伸ばされたと思しき上映時間はしかし「訓練」や「事故」に見られる敢えての反復性によって引き締められている、のか?
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**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
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数々の危機を乗り越える彼らには素直に、あんたらナイスガイだぜ。と思わぬでもないが、その危機というのがそもそも艦を出港させていなければ起こりもしなかった自分発信の危機であってマッチポンプ感が濃厚。しかしそのマッチポンプぶりは「戦争(軍事行動)」や「原子力の運用」ひいては「人間の営み」そのものの構造をよく象徴している。人間の首を絞めるのはいつも人間であり、ときにそれを克服してヤッター! などとハイタッチするのもまた人間である。

(評価:★4)

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