[コメント] ナイト・オン・ザ・プラネット(1991/米)
小道具や効果音でオフスクリーンを貪欲に取り込もうとする姿勢や常に夜間であること、タクシー内という狭い空間に物語を限定すること、ジャームッシュの挑戦精神が頼もしい。個人的にはパリ篇が好み。
しかしオムニバスなら1話ぐらい破天荒な話があっても良かったと思う。例えば霧の立ち込めるプラハで幽霊話を展開したり、英国・ロンドンでは乗ってきた客がギャングで前の車を追うように指示、ヒッチコックのような巻き込まれ型サスペンスが始まったり、そういう様々なジャンル横断を期待していたのでちょっと拍子抜け。
この頃はまだ演出のキレも若干甘いか。無論下手ではないのだが、2時間退屈させずに過ごせるほどの持続力は無い。現在のジャームッシュならもっともっと惹き込んでくれるはずだ。
(評価：)
投票
| このコメントを気に入った人達 (0 人) | 投票はまだありません |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。