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[コメント] 判決前夜 ビフォア・アンド・アフター(1996/米)

何時の時代も、どこの国でも、青少年の抱えている問題は同じだ。それにしても、同じ「愛」でも、父親のそれと母親のそれとでは、質が違うものだなぁ、と痛感。
青山実花

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







息子が殺人事件の容疑者になっていると知って、気持ちが動転してしまうのは当然の事だが、それにしても、証拠品を燃やしてしまうとは。嘘をついてでも、裁判の判決にこだわる父親と、あくまでも真実を話した上で、裁きを仰ぎたいという母親。どちらの愛が強いとか、そんな事は決められないけれど、私はやっぱり真実を話した方がいいのではないかという思いが強かった。

いつも疑問だった、アメリカの裁判。容疑者なんか、もう完全に蚊帳の外で、事実なんかどうでもよくて、ただ勝つか負けるかのテクニックの競い合い。なんか違うって思ってた。だから、この映画のメリル・ストリープのような人がいる事にちょっとホッとした。

一つ言いたい。息子の一大事だってのに、新しい事が起こる度に一々抱き合ってキスして、しまいにはやっちまう両親。国民性の違いとはいえ、なんともはや・・・。

(評価:★3)

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