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[コメント] 顧客(2008/仏)

映画的な画面構築に配慮が欲しいSO-SO映画
junojuna

 アラウンド・フィフティの人生の綾を描いて、ナタリー・バイの熟した魅力も加わりストーリーにはなかなか注目させるものもあるのだが、いかんせん映画作りがTV的なまとまりでもって画面にみなぎる張力感の乏しい小品である。あくまで表層的な画面提示の中でナタリー・バイの神秘的な魅力が半減している。もっと深みのある心理劇となりえた題材であるように思うのだがあくまでタッチが中途半端。昨今のフランス映画の女流はなんとも物足りない。だがTVドラマとしては買いである。

(評価:★3)

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