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[コメント] ハングオーバー!! 史上最悪の二日酔い、国境を越える(2011/米)

最早“ハングオーバー・スタイル”と言っても過言ではあるまい、強固に確立された型を活かしたスラップスティックコメディは健在。
田邉 晴彦

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







「バチェラーパーティーの翌朝、死ぬほどの二日酔い」 「仲間内の一人が行方不明 不案内な街での捜索劇」 「灯台下ぐらし的な解決 エンドクレジットのフラッシュバック」

前作のフォーマットをそのままに、アクションのスケールとキャラクターのバリエーションのみを増強した正統派“パート2映画”。

冒頭、妻からの電話にでたブラッドリー・クーパーの後ろで項垂れる2人の仲間。この絵面だけで正直笑ってしまった。前作から公開期間がさほど経過していないこともあり、前作が観客の中に植え付けた熱を冒頭からうまく利用している。

その後のオープニングシークエンスも非常に編集テンポがよく、“ハングオーバー”するまでの時間も飽きさせない。

行方不明になった婚約者の弟をさがす本編についても、前作のセルフパロディやミスリードを活用し、謎解きの緊張感を持続させている。

何より最後のお楽しみ、写真を模したフラッシュバック。判っていても笑わせてくれる。アナルセックス、顔面タトゥー、指の切断など、シャレにならない描写も多々見受ける分、あの気持ちいい酔っ払いぶりを目の当たりにすると、まあ、いいんじゃないと思えてくるから人生わからない。

一見さんお断り度の高い作品であることは否めないが、エンタテインメント作品としての完成度は高い。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (2 人)緑雨[*] わっこ[*]

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