[コメント] 春夏秋冬そして春(2003/独=韓国)
「開閉」する壁のない扉と門が聖域と俗界を結ぶ。「全ては閉じられているようで開かれている」という意図で撮られたものとは思うが、私のような俗物は「全ては開かれているようで閉じている」とも感じる。ナルシズムの冬。脱出願望で「閉じて開く」悟りより、終始開いて開きまくって膿み塗れた末の外界での悟り。それが滑稽と死に至るとしても、少なくとも映画にはそれを望みたい。冴々と清冽な山紫水明の切り取りは最高値。
(DSCH)
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