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[コメント] ぼくはうみがみたくなりました(2009/日)

芯の厚いあたたかみのある感動、近年の邦画のなかで密かに輝きを放つ良作。
シオバナカオル

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







自閉症児の青年と看護学生がひょんなことから海へ向かう旅へ。

原作は自閉症児の長男・大輝君の父親である脚本家の山下久仁明が「ひとりでも多くの人たちに自閉症のことを知ってほしい」という想いから2002年に書き下ろした同名小説。大輝君を突然の事故で失って3年。全国の賛同者1000人以上の寄付金をもとに、ついに完成した心温まるヒューマンドラマ。

・・・だそうですが、そんな云々を知らずに「中学生の時に好きだったグラビアアイドルの大塚ちひろがヒロイン」という目線で手に取り、完全なる下心全開で見、見事にぶちのめされてボロ泣き、あたたかい気持ちにさせられてしまった良作。

今でも施設などで上映会がされているらしい。そういえばボランティアで前に見かけたことあったかも。

自分も微力ながら自閉症のボランティアに関わっていたことがあるだけに、特に学生やボランティアをする人にぜひ見てもらいたいと思った。色んな視点からこの映画が作られている為、いろんな考えが浮かんできそう。

内容(脚本)、キャストの演技、監督の演出等は正直いたって普通を装いつつも、社会的メッセージという意味での映画の意義は確実に全うしつつ、芯がアツい。だからしっかりと伝わってきて泣けるのだと思った。

あーいい映画だ。

(評価:★5)

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