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[コメント] 阿片台地 地獄部隊突撃せよ(1966/日)

北支戦線で日帝を内部批判し、ついには中国八路軍と連帯するハグレ日本軍。『戦争と人間』から、喜八の独立愚連隊系、『兵隊やくざ』と、このジャンルは質量とも豊富だったのだなあと発見。
寒山拾得

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







カッパブックスなんかに、こういう大衆小説はたくさんあったのだろう。安藤昇の「そんな命令が聞けるか」の上官暴行で始まる痛快さ。こんなこと、絶対できなかったんだろうなあの恨み骨髄。日本軍が阿片で儲けていたのは本当なのかネタなのか。戦時刑務所の囚人兵左卜全付。対するは男女混交の八路軍、ペギー・藩が可愛くてぎこちなくて儚い。

この日中共同戦線、せめて想像力というレベルででも復活する望みはないのだろうか。昨今の敵対関係が出来上がる以前の儚い夢物語なのだろうか。

撮影はいい加減だ。屋外ロケとセットと差異が余りにも明らかでショボいし、子豚のレースなど撮る気が感じられない。こういうのは加藤泰の得手ではなく鈴木則文のほうが上手いんじゃなかろうか。

(評価:★3)

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