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[コメント] セブンス・コンチネント(1989/オーストリア)

ひとつの極端を描いて針が振り切れており、呆気にとられる。レニ・タンツァーの可愛い娘さんが曰く云い難いアクセント。
寒山拾得

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







なるだけ顔を映さない描写の連発は没個性を志向するが、そこで描かれるのがとても個性的な事件、という組合せが素晴らしい。ブレッソンの正当後継者という感じがする。金魚鉢に振りかざされる斧のショットは『ラルジャン』と同じ。本作の冷徹な客観描写は、キリスト教を擁護しているのか非難しているのかも不問に付しているが(最後までテレビだけは壊さないのは、この三人への非難だろう)。

金を便所に流す件が極めつけで、針がレッドゾーンに突入している。これも実話とのこと。監督インタヴューによると、子供の死よりもここに賛否両論が集まるらしく、ここで退場する客もいるらしい。そういう人は金持ちなのか貧乏人なのか、ちょっと気になる。何でタイトルは第七大陸なんだろう。

(評価:★5)

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