[コメント] 果てしなき蒼空(1952/米)
50年代に米先住民族との融和を謳っているのは賞賛に値するのだろう。残念ながら映画としては漫然として印象不鮮明。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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アーサー・ハニカット(とても魅力的な造形だ)は中盤、インディアンたちの白人の掠奪に抵抗している賢さを讃えている。しかしそれなら、彼等は本作の終盤の、白人との毛皮取引の商売も拒否しそうなものではないのだろうか。この辺りまだ、白人目線の先住民族理解でしかないように見える。
映画としては、優れた美術によるスケール感は愉しめるが、個別のシーン、例えば強風での船の転覆危機みたいな処が、どうも撮り切れておらず盛り上がりに欠ける。主演ふたりの造形が定まらないのも弱いし、エリザベス・スレットの印象的な見せ場がないのも弱い。悪党たちもまた印象不鮮明で、インディアン達に悪さする訳でもなくただの商売敵に留まるのも弱いと思う。
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