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[コメント] てんやわんや(1950/日)

いくら淡島千景がコメディの天才でもデビュー作からこんなに上手い訳はなく、演出手腕によるものに違いない。一方、喧嘩祭りなどいかにも撮れておらず、渋谷の得手不得手がよく判る。志村喬三島雅夫の狸親爺合戦が最高。
寒山拾得

**ネタバレ注意**
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桂木洋子の「地元の風習」は、すごい。本作、いまでも地元では愛される郷土映画らしいが、どういうことだろう。「日本は本当に戦争に負けましたか」もすごいが、すごさが違う。四国独立運動もすごいが、もっとすごくしてほしかった。この辺りは多分、映画は原作の諧謔をもうひとつ生かし切れていないのだろう、原作を読んでみたくなった。本作の美点は佐野周二藤原釜足のおとぼけを含め、名優たちの楽しげな喜劇俳優っぷりに尽きる。社屋の屋上で水着姿で銀幕デビューする淡島はやはりすごい。佐野の手に噛みつく隣で病気の子供の看病をする両親は、いったい何だったのだろう。

(評価:★4)

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