[コメント] スーパージャイアンツ 宇宙艇と人工衛星の激突(1958/日)
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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『續スーパージャイアンツ/宇宙艇と人工衛星の激突』が正しい。
ハイルしている侵略者は『ブラジルから来た少年』系列のナチの雌伏話。原水爆の主題は、国会議事堂ほか破壊する原爆ミサイルでなんとなく回帰しているのが認められる。三ツ矢歌子が方程式の計算しながら計算尺(!)を使っているのが時代。潜伏にあたって弟だけナチの制服に着替えていないのは、合うサイズがなかったというリアリズムだろうがこの際どうでもいいように思う。
前篇最後にミサイル受けた心配な宇津井健が、なかなか再登場しないのが物語を引っ張るいいテクニック。今回のアクションはバストショットが多用される。ピストル浴びても平気なのは少年たちが憧れる処だろう。このアクションの時間帯がやたら長いのは、他のネタが切れたからに違いない。宇津井がワハハハハと笑うのは悪役っぽく、本当は悪役なのかも知れない。
宇津井と三ツ矢を置いてロケットが飛んで行ってしまう件は、ラング『月世界の女』を想起させる。続いて三ツ矢が宇宙を飛翔するトンデモネタは有名らしい。宇宙服着た林寛の博士は哀愁がある。テーマ曲はまた変わっており、以降も一定しない。
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