[コメント] マルクス一番乗り(1937/米)
ドタバタも歌もダンスも立派だが、それらを手際よくまとめて何も残らない娯楽作品。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
その収束たるや、いかにも取ってつけたように現れた哀れなアフリカン・アメリカンたちに、天使ガブリエルたるハーポが馬券の当たり籤という神のメッセージを伝える、という、なんとも微温的なもの。マルクス兄弟の無駄遣いだ。
印象に残るのはグルーチョとチコによる馬券のギャグで、チコにすっかり騙され有り金を巻き上げられたグルーチョは、凡人なら怒り狂うところを、チコの捨てていったカートを押してアイスクリームを売り始める。つまりチコの手口で誰かを騙してやろうというのであり、この転んでも只では起きない精神の勁さには、殆ど憧れを覚える。私の感情にさわめきをもたらしてくれたのは、この件だけだった。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (0 人) | 投票はまだありません |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。