というか、そもそも終盤に墓場のシーンをだしてそこでの立ち回りをクライマックスにもってくるんだったらどうせなら続・荒野の用心棒のマカロニ十字撃ちをやってほしかった。

もっといえばそれまで飄々とした「善のランダ大佐」「きれいなランダ大佐」ともいう魅力をみせてきていた歯医者のキャラも納得いかない。

常に冷静で何があっても動じない変わり者だったはずの歯医者がいきなりディカプリオ演じるバカ貴族(というかバカ地主)の行動に怒りを突然感じて射殺するんだが、もうちょっとそこらへんはうまくやったんじゃないか？

賞金稼ぎをやってるんだから、もっとそういう凄惨な場面をみてきたはずだ。

だったら、上手く立ち回れるはずだったろう。

と、悪口ばかり言ったが悪い映画ではないレオ様演じる地主のバカ息子の小悪党丸出しのアホ演技とサミュエル・L・ジャクソン扮する卑劣な執事の好演とタランティーノ印丸出しの骨太アクション＆ゴア描写はやはり健在だ。