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[コメント] ある少年の告白(2018/米)

牧師である父親が息子の同性愛を認めるか否か。しかしそういった個人的感情だけではなく、親が子どもを一人の人間として受け入れられるかどうかということなのだろう。
jollyjoker

人間形成は家庭の影響が大きいが、ジャレッドが、父親の方針に疑問を抱き、ノーと言えたことは素晴らしいことだ。多くの場合、子どもは親の支配に身をゆだねがちだが、自分は自分であるということを正面から主張して自らを貫く姿勢は、日本でも今後ますます必要になる術だろう。個性の重要性を叫ばれて久しいが、未だに多数意見に迎合し、単独行動ができない輩ばかりである。何が正しいかを見極める力と自尊心、そして良き理解者を得るにはどうすればよいのだろうか。未来を担う子どもたちを導く大人として考えさせられた。

ゲイ矯正施設は現在のアメリカ都市部では違法とされているが、田舎ではいまだに存在するらしい。そしてモデルとなったこの矯正施設の教官(John Smid)はかつてゲイだったが、このプログラムでゲイが治ったとして女性との結婚生活で子どもを設けた。その後20年間教官を務めも「自分はやはりゲイだった。ゲイは治るものではなかった」と言って施設を去ったというのだ。女性とは離婚、その後男性パートナーとテキサスに暮らしているという。

ゲイだから、女だから、障害者だから、外国人だからという「変えられない事実」を責め立てるバカらしさにウンザリするこの頃である。

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