もう映画の中身とかではなくて、ヤクザ映画らしいので観に行く。誰が出ているとか原作とかの前知識ゼロ。

冒頭からスポンサー陣のご披露にげんなりし（なんだ、あれ？）、広島が舞台と分かって、完全に中身はどうでもよくなる。 （何が呉原市じゃ舐めとんのかワレこんなもん仁義のオマージュもクソもあるかい現代にヤクザ映画つくるんなら神戸舞台にしてやる気見せえやボケ）

だから次々と出てくる役者さんのことばかり無駄に考えてしまう。 日本映画は役所広司の一人勝ちで、それはもういいです。

それで竹野内豊と江口洋介。あちゃー。出ていると知っていたら観なかったかも。でもそういう決めつけはよくないなと反省した。劇中で江口洋介は「あの色男」呼ばわりされていたので、イケメンとして認知されており、本人もイケメン・ヤクザとしての造形を頑張っている印象。竹野内豊のイケメンぶりはスルーなんですよね。竹野内豊の方がイケメン（認知）度高いと思うんです。一度もサングラスを取らず、どうやって「型」をつくるか、勉強したと思う。役者として頑張りどころなんだろうなあ。『シン・ゴジラ』といい、いい映画でいい役をもらっているし、与えられた仕事を一つひとつ丁寧に励むって大事だなあ、なんだか身につまされた。江口兄さんは最後に舎弟に罪をなすりつけていてホッとした。俺がやりましたの役にしないだけの映画ではあった。

あとはまあ、ピエール瀧とか、田口トモロヲとか。好きですが。でもだってもういつものだからやっぱりもうどうなのかなあ。今のヤクザ映画って（わーこの人こんな役って意外だけどはまっててすごい）をどれだけ出せるかだけなんじゃないでしょうか。

MEGUMIは下手すぎる。 彼女が悪いんじゃなくて製作陣が悪い。 頑張ってハマる女優探しなよ、女＝胸のつまんねえ記号に頼りすぎなんだよ！