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[コメント] クレヨンしんちゃん 爆発! 温泉わくわく大決戦(1999/日)

温泉も偉大だが『パトレイバー』はもっと偉大だ。自衛隊の描写はビシッとやって下さい。
ペペロンチーノ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







「あんまり芝生をいためるなよ」 すいません、それ以前に戦車走ったら車道すらボロボロになってますが。

そもそも自衛隊の防衛構想は「水際作戦」、つまり海上から本土に向かってくる敵を上陸前に叩くことを想定して配備されているため、内陸から発生した敵に対する対応は難しい。当該状況はおそらく朝霞に総監部を置く東部方面隊の第1師団の管轄になると思われるが(陸自の場合)、朝霞に戦車大隊はないのだな。 まず練馬から偵察隊が急行し、入間や調布の空自が頑張ってしのいで御殿場から戦車隊が到着するのを待つという手順になろう。その段階で戦況も見えてくるだろうし、空自は敵を倒すことよりも誘導することに専念し、陸自は防衛ラインを設定、戦力を集中させて迎え撃つ。戦車隊の隊長が好き勝手できるほど自衛隊は甘い組織ではありません。

えーえー分かってますとも。そんなことをクレしんに求める私が間違ってるんですとも。左翼思想のくせに何故か警察機構と自衛隊には変なこだわりをもつ変人ですので許してください。自衛隊を都合の良い小道具とでしか扱わない話って好きじゃないの(だから多くの怪獣映画は好きでない)。

要するにこの映画、現実と非現実のバランスが悪過ぎる。

そもそもクレしんは「ありえない」設定の中に「共感できる」現実が描写されていることによって支持されている映画だ。だから、その真骨頂であるオマケ短編「お通じミュージカル」(←勝手に命名)は映画史上最高傑作の一 つ(←言い過ぎ)となりえたのだ。

いくら荒唐無稽な話とはいえ、空飛んじゃったら引くよなあ。観てるこっちが「シェー」だよなあ。

(評価:★4)

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