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[コメント] 死んでしまったら私のことなんか誰も話さない(1995/スペイン)

 死んでしまってんなら別にいいんじゃない? いつも五体満足、健康体に生きてても、私の事なんか誰も話さないよ。 ←この長ーい邦題について思った事です。
よちゃく

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 まあ 「人間死んでから、本当の真価が問われる」 とか言いますけど。

 メチャカッコイイじゃないっすか、あのお姑さん。 あんな素敵な女性が世に沢山存在するなら、嫁姑問題も減るはず (まずありえないけど)。

 常にジレンマ (仕事と家庭) 抱えてる、優柔不断な殺し屋エドゥアルドが、なんかお茶目で好感もてる。

 この作品は脚本が、特に好きですね。 いろんな疑問点が徐々に明らかになってくる (最後にドスン、て感じじゃなく、合間にチョコッチョコって感じ)。 例えば、ヒロインの旦那さんが牛に刺されたのは、ライバルの闘牛士の存在で、彼にプレッシャー掛かってた事とか、お姑さんが運動家だった事とか等。

 お姑さんの最後の一言、 「私を忘れないで」 あのクールな人が唯一、らしくない事言ったなと (でもヒロインには聞こえてなかったみたい)、最後の最後、やっぱ人間だなって思いました。

 でも何げに、風刺こもった所 (内戦の傷、医療ミス、雇用問題) もあって、作者は相当な皮肉屋なのか、それぞれで、痛い思いしてるんでしょうね。

 まだまだ書き足りない事、ありすぎるんですが、長過ぎるので、ココらへんで失礼。 凄く好きな作品 (主演のビクトリア・アブリルが好きで、『溝の中の月』以来) なので、つい、(反省)。

印象に残ったシーン:

 神父と殺し屋エドゥアルドの、車中の会話 (さりげなくコメディコメディしてて、苦笑しっぱなしでした)、ココがこの作品で一番好き。  

 面接に行く赤服の行列で、ヒロインの前に並んでた人が、女装の男性? に見えましたけど、(フェデリコ・フェリーニの映画みたく、本物の長身女性じゃなくて) 見間違いかも、あんま自信ないっす。

 ヒロインが店に強盗に入った時、アメリカ人の殉職した刑事(メキシコで)の名字使ってた、粋な計らいっ、て思った。

 御清聴ありがとうございます、長文失礼致しました。

追伸: 最後に、このタイトル(邦題の方)を友人に話したら、 「当たり前や!!」 って言われました。

(評価:★4)

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