コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] ハンニバル(2001/米)

ストーカー万歳! オカマ野郎万歳! ヘンタイ万歳!

原作未読。

クラリスは、どれだけ実存的に空っぽでも、それでも人間であろうとするからこそ、レクター博士にとって尊厳ある対話相手足り得るのでしょう。博士は博士で既に善悪の彼岸の存在、天才には世界はそう見えるから、そのように生きるのだ。(「天才」とはそういう人種なのだ。)だがだからこそ彼は尊厳ある対話相手を求める。(人間であることに尊厳があるのではなく、人間で“あろうとすること”にこそ尊厳はある。)精神分析医であり、人を食うレクター博士には、精神と魂の違いが分かっているので御座ろう。分析できる程度の精神ならば、そんなものはメスで切り刻み得る肉体と何も違わない。ひとの尊厳はそんなところにはない。天才のヘンタイは世の俗物など意にも介さず好き勝手に生きていくのだ。万歳!・・・以上、本筋と関係ないへ理屈。

そんなに美人でもない(ように思える)ジュリアン・ムーアが色っぽく見えてきた。(“贈り物”をする場面はとてもエロティックだ。)でもジョディー・フォスターが演じていたら、もっと時の厚みが滲んでよかったかもしれない。

(評価:★3)

投票

このコメントを気に入った人達 (0 人)投票はまだありません

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。