この手の映画の常として、頭の悪い判断によってストーリーが展開し始めるるのでイライラすることこの上なし。あんなに隔離隔離うるさく言ってるのに初動のグダグダですべてをぶちこわしにした上、死体をラボの外に出すとか意味がわからない。そこは生きていようがなにしようがラボをパージして終わりでしょ。あと、単細胞の群体なので何が残ってるかもわからないのにラボ開放かよ！とか、ラボの扉が二重になってないとか、本当に頭が悪い感じ（ま、どちらも、そのせいで何がどうなるとかはないんだけど）。

とにかく「話をスタートするための唯一の要素が頭の悪い判断」ってのはもうやめにしてほしいですね。

という話はおいといて、役者が特に印象に残らずばたばたと死んでいき、「最初からこの人が生き残るよね」みたいなヒロイン/ヒーローもおらず、そのあたりのちゃんとした作りには好感がもてましたよ。まあ「夏休みは子供向けばっかりだし他に見るものもないしなー」って感じで見て、そこそこ後悔はしないでしょう。おそらく来週にはどんな映画だったか忘れていて、何年後かに地元局で昼間に流れているのを見ながら（途中で）「あ、見たことある」って思い出すのもきっと味わい深いですよ。