★4 | 白ゆき姫殺人事件(2014/日) | これ見よがしに「ツイッター」や「ワイドショー」という武器を並べてみたがロクに使わず仕舞で戦いは終わった。シュアに今を抉るセンスは無い。代わりに赤川次郎的昭和思春期因縁話を泥臭さを厭わずに無理くり押しまくる。その開き直りの潔さを一応買う。 | [投票] |
★4 | マスカレード・ホテル(2018/日) | 仕事に対して明確なポリシーを持つ者同士のガチ確執という一線を崩さない作劇は男と女のよろめき展開を許さない。それがまさみの圧倒的な脚線露出を間近にしてさえもってのが映画的レトリック。定番グランドホテル形式の食傷はセット美術の贅が相殺する。 | [投票(5)] |
★3 | 怪物の木こり(2023/日) | 如才ない筆法とも言えるが嘗ての振り切れが性に合わなくなった三池のお歳なりの現在。それは悪くもないが、パラノイアを脳障害と規定して治療可能としてしまうと底は一気に浅くなる。挙句の情緒的帰結は凡化というしかない。警察サイドの描写は魅力的。 | [投票] |
★4 | グラスホッパー(2015/日) | 無自覚な悪意が跳梁跋扈し腐敗し行く日本の片隅で飽くまで個人主義的行動原理に沿い仕事を行う殺し屋たちは世界から隔絶され清清しい。浅野も山田も虚無感十全。複層のストーリーラインは底浅にシンクロし結局何も起こらない。拡散だけが続いて行く。 | [投票(1)] |