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[あらすじ] サラーム・シネマ(1995/イラン=仏)

「Salaam Cinema!(こんにちは映画!)」─1995年は映画がこの世に生まれて100年目に当たる年。これを記念した映画を作るため、モフセン・マフマルバフ監督はイラン中の映画ファンを集めて、大オーディションを開催することにした。集まった人々(その数実に4000人!)は監督の前で「自分がいかに映画に出たいか」をひとりひとりアピールし、一方で監督のほうは彼らに容赦ないつっこみを入れていく。[90分/カラー/アメリカンヴィスタ]
Yasu

このオーディションに参加し、作中の面接シーンにも登場する素人2人を起用して、後にマフマルバフ監督は『ギャベ』『パンと植木鉢』の2本の映画を作った。

ギャベ』の主役に抜擢されたシャガイエ・ジョタトは「マフマルバフ監督の作品ならカンヌ映画祭にも出品されるチャンスがあるから、外国に行った恋人を追いかけるビザが取れると思った」という応募動機でこのオーディションに参加しているが、実際に女優になった彼女はその恋人を忘れてしまい、怒ったマフマルバフ監督は、カンヌに本作が出品された時も彼女を連れていかなかったというエピソードがある。

ちなみに、彼女は現在は女優業から身を引き、他の男性と結婚してレストランを開いているらしい。また『パンと植木鉢』に出演したミルハディ・タイエビも、今はやはり普通の生活に戻っているそうだ。

カンヌ国際映画祭に出品された際は75分の長さだったが、1997年のロカルノ映画祭では、一夜限りの余興として3時間の字幕なしバージョンが上映されたという。ちなみにその3時間のプリントは、私家版としてマフマルバフ監督が秘蔵しているとのこと。

(評価:★3)

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