将来金融業を開業するために事業研究一辺倒で合理主義者の青年慎一（三橋達也）は、ハンサムな彼に言い寄ってくる事業パートナーの女（山根寿子・瑳峨三智子）たちにも目もくれない。一方、慎一の友人でバレリーナの千春（北原三枝）は男のような性格で結婚など眼中になく、父娘の二人暮しの家を出て彼女を慕う後輩のシンデ（芦川いづみ）とのアパート暮らしを考えていた。そこで千春は、未亡人の慎一の母蝶子（轟夕起子）と自分の父（山村聡）とを結婚させたいと慎一に相談するのだが、蝶子の方は千春を息子慎一の嫁にぜひ欲しいと考えていた。戦後の新価値感に溢れた恋愛コメディ。（115分/モノクロ/スタンダード）