高校２年生の高志（中井貴一）はバンで巡回本屋を営む父の竹一（小林桂樹）にも継母の由枝（根岸明美）にも馴染めず鬱屈した日々を送っていたが、ある日、小料理屋を営む実母の豊子（宮下順子）を訪ねた際に父の郷里の阿慈町のことを聞き、父の中の秘められた過去に触れる。高志が些細なことから教師をナイフで傷つけた事件を契機に竹一はは決意し、バンで息子と２人、郷里への旅を決意するのだが…。『キタキツネ物語』でヒットをとばしたサンリオの初劇映画で中井貴一の初主演作。