プラーグ最高の学生剣士であるボールドウィン（パウル・ヴェゲナー）は退屈な日々を送っていた。ある日、暴走した馬から湖へ落ちた伯爵令嬢マルギット（グレーテ・ベルガー）を助けたことから彼女に恋をするようになる。が貧乏学生の悲しさ、何ともしようがない。そこへ妖しい力を持っていると噂の男スカピネリ（ヨーン・ゴットウト）が現われる。ポケットから次から次へと金貨１０万枚を出し、｢この部屋の中にあるものを交換に欲しい｣と言う。この部屋には大した物はない、何でも持って行けと契約書にサインをすると、彼は鏡に映った彼の影を持っていく･･･。その金で名士になったボールドウィンであったが、やがて、行く先々に影の彼が現われるようになる･･･。