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[あらすじ] つるにのって とも子の冒険(1993/日)

〔推奨:小学校3・4年生から〕小学6年生のとも子はお父さんに勧められ、夏休みの課題「私の冒険」の為に独りで広島の原爆資料館を訪れた。展示物を観て爆死したひとびとの事を想い、原爆の恐ろしさと破壊力に圧倒されたとも子は、重い足どりで平和公園を歩く。そして両腕で大きな折り鶴を掲げた少女の像ところまで来て足が止まる。その記念碑となった少女の名はサダコ。とも子はキャンディーの包み紙で折り鶴を折始める。… ◆ 主題歌は小六禮次郎作曲で倍賞千恵子の歌う「あの子は見てる」。〔30分/カラー〕
死ぬまでシネマ

広島の平和公園にあるサダコの像のモデルは実在する。2歳で被爆し、敗戦後10年も経って12歳で急性白血病死した佐々木禎子である。(こうの史代作の漫画「夕凪の街 桜の国」の平野皆実[架空の人物]は、同じ年に死んだという事になる。) ◆ フランスで原爆被害を紹介する運動をしているミホ(美帆)=シボの発案により、子供に人気のあるアニメを使って反核平和を訴えることを目的に、1989年2月「世界の子供に平和のアニメを贈るピース・アニメの会」(略称:ピースアニメの会)が日本で結成。そのピース・アニメの運動を通して実現したのが今作品。アニメーション制作は虫プロダクションで、監督はその虫プロ所属の有原誠治。◆ 売上金によって'95年には英語版・仏語版も創られ、2007年5月にウィーンで行われた核不拡散条約(NPT)再検討準備委員会では日本政府(外務省)がこのアニメの上映会を行なった。◆ 文部省選定/推薦:日本PTA協議会・優秀映画鑑賞会・厚生省中央福祉審議会

(評価:★3)

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