[あらすじ] グッドバイ(1949/日)
プレイボーイ 田島(森雅之)は社長(江川宇礼雄)から金主の令嬢との結婚を命ぜられて大弱りの折から、旧知のかつぎ屋 きぬ子(高峰秀子)が絶世の美女であることを知り(普段はボロを纏っていて男か女かも判らなかったのだった)、彼女を妻に仕立てて愛人たちにグッドバイを宣告して回ろうと画策するが。太宰治の遺作(新聞連載が中断)を小国英雄が脚色。キネ旬ベストテン第20位。(新東宝/99分)
愛人たちと手を切ろうとする動機が原作と映画とでは違っており、原作では、疎開先に残してきた妻と先妻の子供(障がい児)を引き取るため、とある。
この原作は映画化を前提に書かれており、太宰と高峰はプロデューサーの仲介で、鎌倉の料亭にて面通ししている。このとき太宰はへべれけに酔い潰れ、凸ちゃんに「親友交歓」の加害者のモデルは太宰その人だったと書かれることになる(「わたしの渡世日記」)。一方、凸ちゃんをモデルにしたきぬ子は、小説で「声が悪い。鴉声というやつだ」と描写されている。失礼な奴である。
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