クロユリ団地。巷間「出る」と噂される団地なのだが、何も知らない二宮一家が越してきた。長女の明日香（前田敦子）の介護専門学校入学のためである。ご近所挨拶を母、佐智子（西田尚美）から言付かった明日香は隣の家に赴くが留守だった。その足で近隣を散策する明日香。公園で１人寂しく遊ぶ少年に声をかける。少年はミノル（田中奏生）と名乗った。その夜、隣室から壁をかきむしる音がして眠りを妨げられる明日香。その音に翌日も悩まされ、彼女は隣室の呼鈴を押すのだが…。中田秀夫のジャンルとしての純粋Ｊホラーとしては２００１年『仄暗い水の底から』以来となる回帰作。