明治維新から10数年の北海道。かつて人斬り十兵衛の異名で恐れられた幕府軍の戦士、釜田十兵衛（渡辺謙）は追っ手から逃れ、今は刀を捨てて農夫としてひっそりと暮らしていた。妻を亡くし2人の娘をかかえた十兵衛の生活は極貧状態。そんな彼のもとへ昔の仲間、馬場（柄本明)が儲け話を持ち込んできた。ある町で女郎（忽那汐里)の顔を斬った開拓民兄弟に多額の賞金がかけられているという。二人は山猿のような五郎（柳楽優弥)を仲間に加えて町へと向かうが、そこは残忍な成り上がり警察署長の大石（佐藤浩市)が支配する閉ざされた「場所」だった。クリント・イーストウッド監督・主演のアカデミー賞受賞作のリメイク。（135分)