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[あらすじ] 風の無法者(1968/伊=独)

荒野を疾駆する駅馬車。乗客の中に、西部では珍しいハンティング帽を被った若い男ノバック(アントニオ・サバト)と聖書を持つ牧師くずれの男(ライオネル・スタンダー)がいる。その馬車の前に立ち塞がったのは1人の黒人(バッド・スペンサー)。「乗せるが、後ろに乗りな」。馬車の尻の出っ張り板に立ったまま乗るのだ。再び走り始める。と、黒人は外枠を掴んで、下底へ潜り込んだ。そして大ナイフで底板を外しにかかった。しばらくして、ロープを引っ張れば底板がパカンと開く仕掛けが出来た。ハーモニカを吹く。中でニャッとしたのは、牧師くずれだった。(まだまだ続きます)
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馬車は、中継地点に着く。皆が下りると、ノバックは座席の板を持ち上げて、中の鞄を確認した。・・・やがて出発。しばらく行くと、黒人が例のロープを引っ張る。ノバックの鞄が、下の道へ転がり落ちる。黒人は又下へ潜り込み、ロープを外し、板を元通りにした。

土煙を立てて駅馬車が去って行くと、道に鞄1つ。それを取り上げたのは、鷲鼻の流れ者カドリップ(リー・ヴァン・クリーフ)だった。

駅馬車が鉱山の町シルバータウンに着く。採鉱場のクーパー所長が出迎える。ノバックは本社の人間で、みんなの給料を運んできたのだ。彼は、座席の板を持ち上げる。「無い、鞄がが無い!」一同騒然となる。「そうだ、中継地点までは有った」とノバックは馬に飛び乗り「探してきます!」。

しかし何処にも鞄はなかった。行く手に岩山が近づいてきた。人がいる。それは今、岩山に鞄を隠したカドリップだった。銃を抜く。「今丁度、馬を無くしてね。馬をもらおうか」。ノバック「それはいいが、もしシルバータウンに行くなら乗っけてもらえないかな」。

去ろうとしたカドリップだったが、気が変わり「乗りな」。

何処から来た?―ヨーロッパだ。 ヨーロッパ!、新大陸はどうだい?―気に入ったよ。そうかい、おっと、その帽子は新大陸には似合わないよ、とカドリップはハンティングを 、風に乗せて、遠くへ飛ばした。2人は全く意気投合してしまう。

実は牧師くずれと黒人とカドリップは、云う迄も無く仲間だった。そして、次に運ばれる給料も盗もうとする三人。今度は、保安官を護衛に付けるノバック。仲間への義理と新たな友情との間で、カドリップの心は揺れる。

そこへ、本物の盗賊バートン窃盗団が絡み、事態は思わぬ方向へと進んで行く・・・90分。

(評価:★5)

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