[あらすじ] リトル・ジョー(2019/オーストリア=英=独)
バイオ企業に引き抜かれたアリスエミリー・ビーチャムは、遺伝子操作によって新種の花をつくり出した。その花の香りは人を幸せな気持ちにさせ、うつ病を防ぐ効果がある。ただその植物を育てるには毎日、話しかけながら水をやらなければならない。企業の命運をかけたその花を発表する博覧会が迫る中、アリスはリトル・ジョーと命名した花を密かに自宅に持ち帰り息子ジョーキット・コナーに育てさせる。やがてアリスとともに開発に携わった助手のクリスベン・ウィショウをはじめ周囲の人々に異変がみられるようになってきて…(105分)
劇中、新種のリトル・ジョーは、香りの効果を高めるために敢えて「不稔性」にしたという台詞が出てくる。「不稔性」とはこの場合、植物が花粉を出して受粉しても種子を生成する能力を持たない、ということを意味する。
この「不稔性」の植物の現実のわかりやすい例は「種無しスイカ」である。種のないスイカは、その「子孫」を直接的に残すことはできない。なのに、市場にある程度、出回るくらいには「種無しスイカ」は生産されている。それはなぜか?ずばり人がそのために一定の手間暇をかけて、「種無しスイカ」を作り出しているからである。
これは見ようによっては、人が「種無しスイカ」の繁殖を手伝っているようにも見える。
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