[あらすじ] その日、カレーライスができるまで(2021/日)
夜の安アパートの一室。外は叩きつけるようなざんざ降りの豪雨のなか。男(リリー・フランキー)は厨房にひとり立っている。卓上に散乱するジャガ芋、ニンジン、玉葱、ロース肉のパック…男はカレーを煮込もうとしているのだ。男にとって、妻の誕生日には3日仕込みのカレーを用意し、ともに食べるのが習わしになっているのだった。ラジオでは、陽気な声のDJ(吉田照美)が「三日目のカレー」のメールを話題に取り上げている。男の初めてのメールだ。やがて激しい雨音とともに電気は切れ、部屋を無音と暗闇が支配する。それでもカレーを作り続ける男。彼の胸に、今はもういない息子への思いが去来する…。ほぼリリーによる一人芝居で成り立つ作品である。(52分)
(水那岐)
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