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[あらすじ] ジャンゴ/灼熱の戦場(1987/伊)

メキシコ、1870年頃。かつてジャンゴ(フランコ・ネロ)と呼ばれた男はドミニコ修道院でイグナティウス修道士として、居た。ある日、女が訪ねて来る。「マリア(ロレダーナ・ヌシアク)です。覚えていますか。今日はお願いがあって来ました。私は病気の為もう長くはありません。娘のマリソルをあなたに託したいのです。あなたの娘を・・・」。数日後、ジャンゴはサンヴィセンテの町を訪れる。死体があちこちにありまるで戦争の跡の様だ。通りのおばさんに聞く「マリアという女を知っているかね」「ええ、神父さん。3日前に亡くなった。この騒動を目にしなくて良かった」「娘がいたと思うが・・」(まだ続きます)
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「少女たちは‘悪魔の舟’につれていかれたよ。まだ入り江に泊まっていると思うが」。夜、ジャンゴはその船に近づく。その船は蒸気船で、下部は鉄板に覆われ、‘MARIPOSA NEGRA(マリポサ ネグラ)’と書かれており、上部甲板にはテントを設けて優雅でもあった。

見張りの者に誰何され、ジャンゴはわざと捕まる。その船の主、オルロスキー将軍(クリストファー・コネリー)の前へ。「何の用だ?」「少女たちを連れ去ったと聞いた。」「・・・そうか、神父さんもこれが好きなのか。」と、穴倉のフタを開け、少女を引き出す。「どんなのが好みなんだ?こっちか?」出て来た少女は、面影に見覚えがあった。ジャンゴ、「名前は?」「マ、マリソル。」オルロスキー「ハハハ、そうか。バカめ、鉱山へ連れて行け」。

連れて行かれた広大な鉱山。そこで、ジャンゴはオルロスキーのことを昆虫学者のガン(ドナルド・プレゼンス)から聞き込む。ハンガリー人でメキシコに来たが、暇を持て余し、採掘が中断された鉱山に村人たちを奴隷として使役している。趣味は少女の他、蝶の標本集めで‘マリポサ ネグラ’という伝説の漆黒の蝶を探し求めている・・・。ある夜ジャンゴはその鉱山を脱出し・・・、あの機関銃(マシンガン)を昔埋めた墓地から掘り出して・・・、反撃に移るが悪魔の船も一筋縄ではいかなかった・・・、88分。

「続・荒野の用心棒(‘67)」以来20年間‘ジャンゴ’の続編は数多く作られたが、物語も主演も、これこそが真の続編です。

*年号1870年について ―   映画では特に明示されていないが、「ワレザーが操り人形皇帝を追い出してから・・」他のセリフから、‘操り人形皇帝’は有名な仏のナポレオン3世に操られたマクシミリアン皇帝であろうし、革命家ファレスによるその第2次メキシコ帝国崩壊、皇帝の処刑は1867年であるので、1870年頃とした。尚、字幕は‘ワレザー’となっているが、その‘Juarez’の読み方は ‘ファレス’が一般的である。

(評価:★5)

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