コメンテータ
ランキング
HELP

[あらすじ] 薄れゆく記憶のなかで(1992/日)

 誰もいない高校、壊れて止まったままの大時計、下駄箱、自転車置場、体育館、渡り廊下、プール、理科実験室、グランド、水飲み場、廊下、階段の踊り場…… 「今、思い出しても、胸がキューンと締めつけられるような輝かしき 青春時代……」「正直なところ……今は……その頃どんな事があったのか殆ど覚えていないのですが……ただひとつ、薄れゆく記憶のなかで今も険の裏に焼きついて離れない思い出すたび、胸が締めつけられるのがこの橋の上から見た長良川の流れです――」 将来、何をするのかがわからない高3の和彦。ひょんなことから、ブ厚いメガネをかけている同じクラスの香織の素顔を見た彼は魅了され交際を申し込む・・・ 憧れの和彦と付き合えるようになり、うれしくてうれしくて幸福を持て余しかねない風情でいる香織。少年らしい照れと見栄でぶっきらぼうにふるまう和彦に懸命について行く香織・・・ 二人の恋は不器用に進行するが、香織には和彦に嫌われるのではないかと心配する過度の不安感が常に漂っていた。 ≪彦ぼしの 気づく事なき 織姫の 秘めたる想ひ 星祭りの夜≫ それかあらぬか、豪雨の夜、青春に襲いかかってきた過酷な試練・・・そして10年後に・・・ ≪ あの時に 言い残したる 大切の 言葉はいまも 胸に残れど ≫
(★5 忠節橋)

投票

このあらすじを気に入った人達 (0 人)投票はまだありません

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のあらすじに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。