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[あらすじ] NAGASAKI 1945 アンゼラスの鐘(2005/日)

長崎の神学校から外国人神父が特高警察によって連行された。残された人々は神学校を守るため、当時の国民病であった結核の為の病院を設立する。その浦上第一病院に請われて赴任した青年医師=秋月辰一郎(伊藤健太郎)は仏教徒ではあったが、誠実な人柄でカトリック信者からも信頼されていた。広島に新型爆弾が投下され、秋月らも戦況を案じていたところ、長崎にも原爆が炸裂、天主堂のアンゼラスの鐘も吹き飛ばされた。… 語りは小林桂樹。キャラクターデザイン・作画監督は小野隆哉。〔80分/カラー〕支援:文化庁/文部科学省選定
死ぬまでシネマ

幸いにして第一病院では入院患者と職員は全員生き残り、秋月らは医療救護活動を開始する。秋月は長崎の余りの惨状に新型爆弾=原子爆弾の使用を確信し、その破壊力に何度も呆然とする。そして更に一週間ほどすると、一旦助かったと思われた人びとが不可解な症状を訴え次々に死に始めた。「原子病」、放射能による「死の同心円」が始まったのだ。自らも体調を崩し死の恐怖に直面しながら、しかし秋月は逃げなかった。アンゼラスの鐘が再び鳴る「復活」の時を信じて…。◆ 主人公のモデル、秋月辰一郎氏は、この映画の中でも共に地獄を闘った看護婦=村井すが子と結婚し、長い間反核平和運動の先頭に立ってきた。1992年に喘息発作から倒れそのまま昏睡状態となったが、このアニメの完成を見届けるかのように、2005年10月20日に亡くなった。◆ 参考文献:「長崎原爆記」「死の同心円」秋月辰一郎 著 /「夏雲の丘-病窓の被爆医師」山下昭子 著 / 製作=「NAGASAKI・1945〜アンゼラスの鐘〜」製作委員会/虫プロダクション/公式HP:www.nagasaki1945.info/ 全洋画online:http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=323907 ◆ 厚生労働省社会保障審議会特別推薦/推薦:児童福祉文化賞・長崎県・長崎市・長崎県市長会・長崎県町村会・日本医師会・日本看護協会・日本原水爆被団協・企業メセナ協議会・中小企業家同友会全国協議会/広島県知事推奨

(評価:★4)

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