コメンテータ
ランキング
HELP

[あらすじ] ナイル殺人事件(1978/英)

ナイル川を下りエジプトへハネムーンに出かけたサイモンとリネットだったが、同じカルナーク号に乗り合わせた乗客の多くがリネットに芳しからぬ感情を抱いていた。婚約者を奪われたジャッキー(ミア・ファロー)は特にそうだった。そんな状況の中でリネットが何者かに殺される。偶然乗り合わせていた私立探偵のエルキュール・ポワロ(ピーター・ユスティノフ)は、旧友のレイス大佐(デヴィッド・ニーヴン)と共に事件の真相を探り出すために捜査を開始する…原作;アガサ・クリスティ、脚本;アンソニー・シェイファー、エルキュール・ポワロ;ピーター・ユスティノフのコンビで以下『地中海殺人事件』『死海殺人事件』と続く
モモ★ラッチ

●先に『オリエント急行殺人事件』をヒットさせたEMIの製作チーム(ナット・コーエンジョン・ブラボーンリチャード・グッドウィン)によるアガサ・クリスティ映画の第二弾で、構想4年、1700万ドルの巨費を投じて作り上げた超大作(『オリエント〜』の約5倍)。

●灼熱のエジプトで広大な長期ロケを敢行。3ヶ月の日数と述べ800人のスタッフが参加。日中には50度にも昇る暑さで、ミネラル・ウォーターが5万本も飲み干された。撮影隊の傍らにはエジプト人検閲官が脚本を片手に自国に関する部分を絶えずチェック。そして2000人の見物人が絶えずついて回り、疲労困憊気味のスタッフを元気づけた。

●カルナーク号は、1904年に建造されたメノン号に200万ドルを投じて改造されたもので、1869年に英国皇太子夫妻がナイルを渡航した豪華船をモデルにしたらしい。ファッションも含め1930年代をモデルにしたらしく、67人ものデザイナーが集められた。

●脚本を担当したアンソニー・シェイファーは『アマデウス』のピーター・シェイファーと双子の兄弟。二人で探偵小説も書いている。アルフレッド・ヒッチコック監督の『フレンジー』も担当。劇作家として映画化もされた『暗くなるまで待って』『探偵スルース』も書き上げている。音楽を担当したニーノ・ロータフェリーニ作品や『ゴッド・ファーザー』で有名。監督のジョン・ギラーミンは『タワーリング・インフェルノ』等の監督。

(評価:★5)

投票

このあらすじを気に入った人達 (1 人)KADAGIO

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のあらすじに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。