北海道の奥尻島を襲った津波で家族を失った10歳の花(山田望叶)は、遠縁の青年淳悟(浅野忠信)に引き取られた。やはり家族のいない淳悟は、花の父として新たな家庭を築こうとオホーツク海を臨む町で暮らし始める。数年後、淳悟の恋人小町(河井青葉)は中学生になった花(二階堂ふみ)のただならぬ思いを知り町を去ってしまう。そして、高校生になった花は淳悟と男女の関係になっていた。二人の秘め事に気づいた町の世話役大塩(藤竜也)が、流氷に流され凍死体で発見される。二人は逃げるように東京へ向かう。淳悟34歳、花は18歳になっていた。さらに月日は流れ、二人に微妙な変化が生まれ始めた。原作は桜庭一樹の直木賞作品(129分)