ショートカットに半ズボン姿で男の子に見える10歳のロール（ゾエ・エラン）は、夏休みを利用して両親(マチュー・ドゥミ/ソフィー・カッターニ)と6歳の妹(マロン・レヴァナ)とともに自然豊かな田舎町に引っ越してきた。近所の同年代の女の子リザ（ジャンヌ・ディソン）と知り合ったロールは、ミカエルと名のり男の子のふりをする。ロールは、リサを通じて腕白な男子の輪の中で巧妙に振る舞い皆に男の子だと信じ込ませていく。やがて、そんなミカエル(ロール)にリサは恋心をいだき、特別な思いで彼(？)との距離を縮め始めるのだった。セリーヌ・シアマ監督の長編第2作で、ベルリン国際映画祭テディ賞審査員賞受賞作。(82分)