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[あらすじ] 一日だけの淑女(1933/米)

ギャングのボス、デーブが大取引きを前に「アニーは何処だ」と叫んでいる。この下町でアニーと言えばリンゴ売りの老女のことだ。そのリンゴを買うと、取引きがスムーズにいく、とはデーブのジンクスなのだ。そのアニーは、マーベリーホテルの従業員からホテル名付きの便せんを25セントで買っていた。彼女はそれでスペインの修道院にいる娘に手紙を書く。 ちょっとセレブな気分になって‘今日はパーティがあった’なんて書いてみる。彼女のささやかな秘かな楽しみだった。しかし、ある日その従業員が解雇されたと知る。えっ、娘から来る手紙もホテル気付けになっていて、彼からもらっていたのよ!(更に続きます)
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ホテルの支配人に直談判に及ぶアニー。やっと手紙を入手した彼女が読んでみると「好きな人が出来た。結婚するつもり。彼は伯爵の息子なの。紹介する為に米に帰る。伯爵も一緒よ」さあ、困った。相手は伯爵、こちらはリンゴ売り。秘かな楽しみの何という滑稽な結末だ。

彼女を見つけたデーブ。リンゴを買い、手紙の話を彼女から聞く。「そりぁ・・・、大変だなぁ」と立ち去ろうとする彼に、彼女の仲間が言う「何とか、一週間位彼女をホテル住まいにさせられないものかなぁ」。帰りの車の中でデーブ「一つくらいいい事をやってみるか」。96分。

アカデミー作品、主演女優、監督、脚本にノミネート。キャプラとしては自信作であったようで、授賞式で「監督賞は、フランクです」と言った時に、おもわず立ち上がった。しかし、それは「カヴァルケード」のフランク・ロイドだった、という有名な話がある。彼は更に'61年に「ポケット一杯の幸福」で自身で再映画化している。

(評価:★4)

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