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[あらすじ] こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話(2018/日)

1994年札幌。筋ジストロフィー(筋萎縮症)にかかっている鹿野(大泉洋)は、1人では何も出来ない。寝たっきりで、寝返りさえもうてない。昼間は人の手で椅子に座らせてもらう。食事も人の手でスプーンを口へ運んでもらう。その人の手とは、ボラ(ボランティア)だ。繰り返すが、自分では全く何も出来ないのだ。が、口だけは達者だ。「えっ、ボラ来れないって?」「筋ジスをなめんなよ!」「はい、それこっちへやって」。全くの命令口調だ。鹿野「だって、俺とボラの関係は平等なんですよ。俺は助かるし、皆はボラやって、気付きがあったり、俺から勇気をもらってる訳だから。ねぇ、田中君」と真面目そうな若者田中(三浦春馬)に言う。(まだ続きます)
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田中君は北海道大学の医学部の学生だ。そこへ1人の女の子美咲(高畑充希)が、覗き込むように部屋に入って来る。実は田中の彼女で、デートも出来ない程ボラが忙しいというので、本当かと探りに来たのだ。「来るなって言っただろう」裏でこっそり囁く。鹿野が向こうから「あっ、新しいボラの人?田中君、教えてあげてね。」

その夜は、他のボラが帰ってしまい、結局田中君と美咲が残ることになってしまう。時計は11時を過ぎている。2人共昼の疲れで眼がトローン・・・。鹿野「不眠症で全く眠たくないんだよ。ねぇ、田中君バナナ食べたいなぁ」え―っ、こんな夜更けにバナナかよ!

その後、美咲もボラに加わり、横柄な鹿野の態度に反発しながらも、しかし理解もするようになっていく。田中も美咲の素性を言いだせないまま、いろんな出来事が起きる。そんな中、病気はどんどん進んで行った。120分。

実在の人物、ボラと共に夢を持って生きた鹿野靖明(しかのやすあき)の半生を描く。原作は渡辺一史(かずふみ)著「こんな夜更けにバナナかよ、筋ジス・鹿野靖明とボランティアたち」講談社ノンフィクション賞、大宅壮一ノンフィクション賞受賞。

(評価:★5)

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