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[あらすじ] 続・復讐のガンマン 走れ、男、走れ!(1968/伊=仏)

1866年頃の革命が吹き荒れるメキシコ。流れ者で泥棒のクチーロ(トーマス・ミリアン)は、ある町で兵士に職務質問され、(何もバレていないのに)思わず逃げてしまい、ブタ箱へ。そこにいたのは革命家で詩人のラミレス。話をしている内に「行かなくてはいけない所がある。逃がしてくれたら、100$あげよう」というラミレスの言葉に乗ることにする。腹痛を装って、看守を倒し、まんまと2人で脱獄。実はラミレスは、前の革命政権の代表ファレスから情勢が危うくなった際に300万$相当の金塊を預けられて、国外に隠したと言われていた。そんな事を露とも知らずクチーロは、ラミレスと行動を共にするのだが・・。(まだ続くぞ)
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やがて集まって来るナサニエルという元保安官のガンマン(ドナルド・オブライエン)、政府の殺し屋仏人のセビニ大佐(マルコ・グリエルミ)とジャン・ポール、革命軍というより強盗団のリーザ(ネロ・パッツァフィーニ)一味、キリスト救世軍のペニー女軍曹(リンダ・ベラス)、そして正当な革命軍サンティラーナ将軍(ジョン・アイアランド )らが入り乱れ、又クチーロの押しかけ女房ドロレス(チェロ・アロンゾ)も絡んでお宝発掘争奪戦が始まる。120分。

マカロニウェスターンのスターの1人、トーマス・ミリアンが、泥棒ながら凄腕ナイフ使いクチーロ[cuchillo:スペイン(メキシコ)語でナイフ]を演じた「復讐のガンマン(‘66)」の続編。主題歌を本人が歌っている。

主人公たちの背景、時代状況が分かり難い所もあるので、以下参考までにメキシコひと口近代史を記す。

メキシコは1821年スペインから独立。共和国、米墨戦争を経て55年に自由主義革命(本映画でも触れられるファレスがサンタ=アナ政権を倒す)が、内戦は続き、それに乗じて64年仏帝ナポレオン3世が出兵し、征服。3世はオーストリア帝のマクシミリアンを傀儡皇帝とするが、米の抗議また欧州のプロシア台頭等でメキシコを放棄。国中に再び革命が勃発。67年マクシミリアンは銃殺され、また共和国になる。本映画では「フランスは革命軍に付いたり政府軍に付いたり・・・」というセリフがあることから、ドタバタしていると考え、年としては66年頃とした。

(評価:★4)

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