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[あらすじ] 天保六花撰 地獄の花道(1960/日)

湯屋で一人湯を楽しんでいた河内山宗俊(市川右太衛門)は、侍たちに追われ逃げ込んで来た若侍を助ける。若侍は金子市之丞(東千代之介)といい、雲州(山陰地方)松江藩の元家老の息子。父が公金横領の罪を着せられ殺されて、藩主に無実を訴える為に江戸へ来たのだが、そうはさせじと黒幕江戸詰め家老北村大膳(月形龍之介)配下山崎(山形勲)が命を狙っていた。一方、宗俊の弟分、すねにキズを持つ海産物問屋森田屋(近衛十四郎)は、吉原のおいらん三千歳(みちとせ:丘さとみ)が生き別れの妹ではないかと、人を松江に遣る(まだまだ続きます)
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そしてその報告で実の妹と分かり、しかも何と金子市之丞の母の召使いの子が森田屋、三千歳と判明する。世間は広いようで、狭いものだ。

宗俊は、金子父の無実を晴らし、仇を討たせ、その後市之丞と三千歳を一緒にさせる・・・と絵を描くのだが、三千歳には、末は夫婦と決めた男がいた。それは宗俊の手下ともいえる片岡直次郎(中村賀津雄)という二枚目のチンピラだった。宗俊は上野寛永寺の使僧に化けて、いざ松江藩の江戸屋敷に乗り込むが・・・。102分

「天保六花撰」は幕末から明治の講談師松林白圓[しょうりんはくえん]の作だが、その後歌舞伎、浪曲になり、近年に至っては、小説、ラジオ、TV、映画と多くの翻案物が作られた。六花撰とは、登場人物6人のことで、河内山宗俊、片岡直次郎、金子市之丞、森田屋清蔵、暗闇の丑松、三千歳を指すが、物語によって、河内山は変わらないが、他は微妙に身分も役柄も違う。

今回は暗闇の丑松は出て来ない。尚原作は子母沢寛の小説「すっ飛び駕」。

(評価:★3)

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