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[POV: a Point of View]
正宗國術 劉家班
武術指導の資料その三 『七剣』日本公開決定ばんざいPOV

◆実際に黄飛鴻直系の洪家拳の使い手である劉家班。彼ら(特にラウ・カーリョン)の殺陣は真剣を使うことで有名である。すごいね! A:劉家良の武術指導兼監督作品、B:劉家良の武術指導作品、C:劉家良の出演作品、D:劉家榮の監督兼武術指導作品、E:劉家榮の武術指導作品、F:劉家榮の出演作品(たぶん取りこぼしがいっぱいある)、G:劉家輝の監督兼武術指導作品、H:劉家輝の出演作品。
A★5少林皇帝拳(1979/香港)実は雍正帝ものだったりする。 [comment]
A★5酔拳2(1994/香港)途中カンフーじゃない動きを取り入れたがるジャッキーともめて降板したが、クレジットには残っています。
A★4秘技 十八武芸拳法(1982/香港)弟子シャオ・ホウらと。 [comment]
A★4マッドクンフー 猿拳(1979/香港) [comment]
A★4ワンス・アポン・ア・タイム 英雄少林拳(1976/香港)監督第二作。ウォン・フェイホンのはなし。
A★4超酔拳(2002/香港)出演もしている上に中盤にリュー・チャーフィとの戦い有り! ということでHも兼ねてます。 [comment]
A★4阿羅漢(1986/中国=香港)新華社のボスがラウ・カーリョンのファンだったそうで中国行きになったそうだ。
A★4続・少林寺三十六房(1980/香港)三十六房の入門希望者のはなし。 [comment]
A★3少林寺秘棍房(1983/香港)弟子シャオ・ホウらと。 [comment]
A★3ワンス・アポン・ア・タイム 英雄少林拳 武館激闘(1981/香港)弟子シャオ・ホウらと。 [comment]
A★3マジッククンフー 神打拳(1975/香港)コメディーカンフーのさきがけ。監督デビュー作。
A★3激突! 螳螂拳(1978/香港)唐偉成と。
A★3少林虎鶴拳(1977/香港)監督のルーツでもある洪家拳の祖、洪煕官のはなし。
A★3少林寺vs忍者(1978/香港)夫婦喧嘩がえらい発展。日中の武器を見比べよ!
A★2酔拳3(1994/香港)酔拳2』でもめたあとにまわされた作品。Hも兼ねてます。
B★5続 少林寺列伝(1974/香港)ラウ・カーウィンも。
B★5上海ドラゴン 英雄拳(1972/香港)袁家班一派との唐佳や弟ラウ・カーウィンも。
B★5セブンソード(2005/香港=中国=韓国)御年70歳(推定)でございます。多少替身が目立ちますが、まだまだ現役!
B★5大刺客(1971/香港)ジミーさんがとてもかっこいい。
B★5ブラッド・ブラザース 刺馬(1973/香港)
◆劉家良ラウ・カーリョンは1935年、広州生まれ(37年説あり)。8歳のころから父親の劉湛より武術を学んだ。 …◆劉家榮ラウ・カーウィンは1944年、広東省生まれ。彼も8歳のころより同じく父親の劉湛より武術を学んだ。 …◆劉家輝リュー・チャーフィは1955年、中国広東省生まれ。彼は上記の二人と血のつながりはなく、劉湛の武館で学ぶうち、劉家良たちの母親に気に入られ、義理の息子となったそうだ。本名は[ン先]杞煕。 …◆彼らに武術を教えた劉湛はかの“無影脚”黄飛鴻の弟子・“虎鶴双形拳”林世榮(サモ・ハンも演じていました)の弟子である。つまり劉三兄弟は、黄飛鴻のひ孫弟子(?)にあたる。ややこしい話になるが、この劉湛は關徳興の元祖黄飛鴻映画では林世榮役だったそうだ。 …◆劉一家は48年に香港へ移住。元祖黄飛鴻映画の制作にかかわり映画界入り。このころ劉家良は同じ広東語映画界で役者だったブルース・リーとつるんでいたらしい。 …◆劉家良は60年代後半に武術指導家として一本立ちし、主にチャン・ツェー監督のもとで活躍。その後、同監督とともに台湾へ渡るがそこで監督昇進などを巡ってケンカ。ジミー・ウォングの映画に参加したあと香港へ戻り、ようやく監督になり第一作『神打』を75年に発表。その後香港いちの高給取りの監督として大活躍(今は違うよ)。10年ほど前に癌の手術を受けたとのことですが、まだまだ現役! …◆劉家榮も70年代に武術指導家となり、また異常に多くの映画に出演(主演もあり)。真面目な武術家もあやしいラマ僧もやっているこの人は仕事を選ばないのだろうか? 最近はお肉がついてきたようです(『超酔拳』を観る限り)。 …◆劉家輝は武術を修めたあと、2年間サラリーマンをしてから映画界入り。76年に劉家良監督作『陸阿采與黄飛鴻』で黄飛鴻を演じる。その後は『少林寺三十六房』などで少林僧役をたくさん演じている。でも『キル・ビル Vol.2』では白眉道人役でした。なんで? …◆彼らの関わる映画の見どころはなんと言っても黄飛鴻直系の洪家拳によるリアルな殺陣! 武器は真剣。重々しく、素早く、力強い。また、劉家良曰く、武術を学ぶものは師匠より道徳も教わるそうで、復讐をしても殺しはしない、“諫め、敵の心に勝つこと”が理想なのだそうだ。“正宗國術”と讃えられる所以でありますが、技が高度で非常に危険を伴うため、同じメンバーで殺陣を行うことが多くマンネリになりがちというのが玉にキズです(特に70年代後半)。 なんにせよ、『七剣』日本公開決定ばんざい。
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このPOVを気に入った人達 (1 人)鵜 白 舞