[コメント] サイドウォーク・オブ・ニューヨーク(2001/米)
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「ニューヨーカーの為の」なんて括り付けをされると非常に困るけれど…。とりあえず日本人にも通じる点が多々あって、良い意味でも悪い意味でも参考になった。しかも群像劇ならではの場面数にも関わらず、主要登場人物は終始6人に固定されているので、話がややこしくなることはない。
DVD特典の製作者インタビューで、脚本・監督・主演を務めたエドワード・バーンズも言っていたが、この映画の最大の魅力は「登場人物6人が上手く循環していくストーリー」だと思う。要は、全員が1つの輪を作り、数々のエピソードを順々に展開していくということである。勿論手は繋がっているので、そのエピソードは隣りの人物に繋がるのだ。そのようにしてストーリーは展開していく。しかも、その見事なまでの出来栄え!気持ち良いくらいのストーリー進行。バーンズの細かい配慮を受け止めることが出来ると思う。中盤、少々展開が単調気味だったが、ラストまでのくだりを観ればそれが無意味ではなかったことに気付く。
ニューヨークという大都会がそうさせたのか、とても現実味の溢れた恋愛話に恐れ入ってしまった(笑)。19歳の学生を演じたブリタニー・マーフィー(製作当時24歳前後。童顔!笑)が39歳のハゲまくったスタンリー・テュッチと恋に落ちているといった設定なんかがリアルすぎる。しかも妻役にはヘザー・グラハムときた。ツボである…。また、「〜とは?」という間接的な投げかけが多く(それはインタビュー形式がそうさせているかもしれないが)、様々な角度から何かしら得ることの出来る映画だった。
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